あるまじろの読書日記

「なぜ、本を読むんだい?」「そこに本があるからさ!」興味のあるテーマは歴史とサイエンス。アラサー。関東在住。文章力が低く時折エラそうな書き方になりますが、どうかご容赦ください。( ̄ー ̄;

歴史

昭和史

中学校や高校で近現代史をちゃんと教わった記憶がないのは自分だけだろうか。 カリキュラムの都合なのか、中学校の歴史の授業は現代に近づくほどスピードアップし、最後は尻切れトンボのように終わっていった。したがって満州事変やニ・ニ六事件、安保闘争な…

入門経済思想史~世俗の思想家たち~

大人になってから、経済を学びたいと思った人は多いのではないだろうか。 経済関連のニュースを理解できるようになりたいとか、資本主義、社会主義、共産主義のような、半ばイメージだけで語られている言葉について、本質を理解したいという思いを持っている…

決定力を鍛える

旧ソ連に生まれたチェスの元世界チャンピオン、ガルリ・カスパロフの本。カスパロフの名前が最近登場したのは、囲碁の世界で人間VSコンピュータが大々的に報道された時だろう。チェスでは囲碁よりずっと前から人間VSコンピュータの対戦が行われていたが、敗…

森の生活

ここのところ似たようなテーマの本を紹介しているが、これはその代表作。 日本人でヘンリー・D・ソローを知っている人はどれくらいいるだろうか。アメリカでは知らない人はいないほど有名な人物である。彼は1800年代アメリカ、ボストン近郊のコンコードとい…

史記(7)(8)

史記には現代でも使われている故事成語や熟語が多数記されている。日本人は史記が由来と知らずに使っていることも多い。 いずれも珠玉の名言ばかりで、これらを学ぶことは、つまらない教科書やビジネス書を精読するよりずっと勉強になる。史記の言葉を日常的…

史記(6)

徳間文庫の『史記』は1巻~5巻までは時代の流れに沿って出来事を追っていくが、6巻以降は一人ひとりの人物に焦点を当て、その行動や思想、信条を記している。 通常歴史書と言えば、皇帝や王、諸侯など世間に名の知れた人々に関する業績の記述がメインになる…

史記(5)

今日は思想に焦点を当てて考えてみたい。 劉邦が興した漢の時代に広まっていた思想は以下の3つだった。 儒家 孔子や孟子の思想。仁義礼智を重んじ、徳によって国を治める徳治主義の立場をとる。仁は他者に対する仁愛の心を持つこと。義は社会における正道を…

史記(4)

史記の中では個人的に一番好きな項羽と劉邦の戦い。 項羽と劉邦はリーダーシップの面から語られることも多いが、僕もそれに賛成だ。この2人を並べて考えることで、大事なものが見えてくると思う。 項羽 楚の名将の孫で、陳勝呉広の乱の時に叔父と共に秦打倒…

史記(3)

秦の始皇帝の評価は大変難しい。 始皇帝は、現代視点で言えば悪行としか言えないことを多々やっている。 例えば、万里の長城が有名だ。元々長城は異民族対策として燕や趙が作っていたものだが、それをさらに強化したのが始皇帝である。この事業に何十万とい…

史記(2)

実力主義か、年功序列か。 ルールの厳格化か、自由化か。 ビジネスや政治の場において今でも議論されているテーマだ。しかし、これらはもう2000年以上前の春秋戦国時代から既に議論されてきたことなのだ。 戦国時代の秦に仕えた商鞅(しょうおう)は、強国を…

史記(1)

これから何回かに分けて、司馬遷の史記(徳間文庫)をレビューしていこうと思う。 史記は中国史全体で見ても、世界史全体で見てもとんでもない作品である。歴史書なんてつまらないのが普通だ。時の権力者に都合よく書かれたものだったり、王や王朝の事跡を淡…

戦国策

中国の春秋戦国時代に活躍した説客達(縦横家とも言う)のエピソードを集めた一冊である。高校世界史の教科書にも登場する蘇秦・張儀が有名であるが、それ以外にも優秀な説客は大勢いた。 彼らは各国を訪問して君主に面会を求め、その国の利益になるアイデア…

韓非子

『韓非子』は中国戦国時代の思想家、韓非の著した書である。韓非は韓という国に生まれ、「法家」と呼ばれる思想家グループに属していた。法家は、人間は基本的に怠惰で未熟な存在であるとする性悪説に基づき、政治をコントロールするために「法」の重要性を…

孫子

孫子は周知の通り中国最古にして、恐らく最も有名な兵法書である。 著者は春秋時代の呉に仕えていた将軍の孫武と言われているが、実際のところは分からないようだ。内容を精査していると、孫武の時代よりもっと後の時代の話が含まれており、孫武より後の時代…

宇宙創成

先日、上野の国立科学博物館に行ってきた。 お台場の日本科学未来館も良いが、あちらが最新の科学技術が中心なのに対して、国立科学博物館は植物、動物、地学、化学など幅広いテーマを歴史的に扱っている。個人的に、こんなに楽しい場所は中々ないと思う。好…

マゼラン

マゼランと言えば世界一周。世界一周と言えばマゼラン。 歴史の教科書の中にも出てくるし、知らない人はいないだろう。しかし、世界一周は観光旅行の優雅な旅ではなく、死地に赴くようなものだった。 コロンブスにしろバスコ・ダ・ガマにしろ、大航海時代の…

海の都の物語

『ローマ人の物語』で有名な塩野七生さんの作。文庫版は6巻まである。 ヴェネチア共和国は7世紀末に成立してから、フランス革命で台頭したナポレオンに降伏するまで1000年以上に渡って繁栄した。ヴェネチアは今でも人口25万人程度の都市だが、以前はそれより…

自助論

イギリスがEU離脱問題に揺れている。果ては国内分裂騒動にまで発展している。恐らく外部の人間には理解できない事情もあるのだろう。EU圏から距離を置くことがイギリスにとって良いか悪いかは長期的に見ないと何とも言えず、評価することはできない。しかし…

奇妙な孤島の物語

本書は旅行ガイドブックではないし、美しい島々の自然や絶景を収めた写真集でもない(そもそも、写真は一切無い!)。書名にもある「絶対に行くことがないであろう世界の島々」でかつて起こった出来事や、島民の生活、歴史、文化などをそれぞれ簡潔に書き綴…

ムハンマド

イスラム教の創始者にして、イスラム教では最高にして最後の預言者とされるムハンマドの生涯を綴ったもの。著者のカレン・アームストロングはユダヤ、キリスト、イスラムの3つの宗教の研究家でもあるらしい。TEDにも出演経験があり、好評だったようだ。個人…

ローマ帝国衰亡史

以前から興味があったエドワード・ギボンのローマ帝国衰亡史。上下巻で約700ページほど。アウグストゥスによる帝政ローマ開始から、東ローマ帝国(ビザンツ)の滅亡までを綴っている。よって、共和政時代の話は出てこない。 基本的に歴史書として、時代を…

中国五千年

昨年亡くなられた故・陳舜臣さんの著書。小説ではなく歴史書である。上下二冊で中国の伝説の時代から現代までを大まかに知ることができる。執筆に当たって何年もかけて準備してきたことがうかがえる質の高さで、最初から最後まで楽しみながら読み進められた…

フェニキア人

古代フェニキア人の植民・商業・文化・風習に関する研究をまとめた書籍である。フェニキア人についてはまだ不明な点も多いということだが、それでも過去の研究によって彼らの文明の実態がかなり明らかにされているようだ。 フェニキア人は地中海沿岸の港に都…