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あるまじろの読書日記

「なぜ、本を読むんだい?」「そこに本があるからさ!」興味のあるテーマは歴史とサイエンス。アラサー。関東在住。文章力が低く時折エラそうな書き方になりますが、どうかご容赦ください。( ̄ー ̄;

フェルマーの最終定理

サイエンス 読書

                

中学校で数学が苦手になり、高校で文系クラスに逃げ、「数学なんて使わないし面白くないぜ(`×´)」と思っていた自分に、数学に対する興味を持たせてくれた記念すべき本。数学の世界で長いこと誰も証明できなかった「フェルマーの定理」とその証明にまつわる物語。500ページくらいの分量があり、しかも数学の本とくればいかにも難しそうだ。しかし、この本に関して言えばその心配はまったくなく、休日2日くらい寝食を忘れて黙々と読みふけった

本書に出てくる数学者達は、純粋に数学への知的好奇心からフェルマーの定理に挑む。ガロアオイラーのような、どこかで聞いたことのある名前も登場した。一方で世間的には無名な人たちもいたが、そんな無名の数学者や数学マニアたちが過去に大勢いたことを知って驚いた。中には、日本人数学者もいた。天才達が知恵を絞ってこの難問を証明しようとする過程が本当に面白く、ワクワクさせてくれる。

著者のサイモン・シンがこのテーマについて尋常ではないくらいよく調べている。さらに、膨大な情報収集の中で内容と言葉の取捨選択をして、分かりやすく飽きさせないよう工夫をしている。続きが気になってページをめくる手がどうにも止まらない、という経験を数学でしたのはこれが初めてだったと思う。サイエンス・ライターとしてはかなり貴重な存在だ。翻訳もいい。

数学や科学に少し興味はあるけど、専門的に学んできたわけではないし、数式も苦手で・・・という人に是非オススメ。本書を境として数学に興味を持つかもしれない。

ちなみに、私はこの本を読んだことがきっかけとなって後に数学検定に挑戦するようになった。