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あるまじろの読書日記

「なぜ、本を読むんだい?」「そこに本があるからさ!」興味のあるテーマは歴史とサイエンス。アラサー。関東在住。文章力が低く時折エラそうな書き方になりますが、どうかご容赦ください。( ̄ー ̄;

三略

読書

                

中国の最も有名な兵法書孫子の兵法だが、三略もそれに劣らない一冊だ。戦時の心構えや、兵士の士気を高める方法、人民に慕われる君主の在り方などが記されている。組織論やリーダーの心構えなどは、現代人に通じる所も多く面白く読めた。

「柔よく剛を制す」という言葉は三略を原典とするらしい。国には柔剛強弱の状態があり、それぞれの性質をよく理解することが大切だという。自分の置かれた状況を理解し、それに対応した行動をとることで、国は栄えると言われている。日本の戦国時代、毛利家や真田家が弱小大名から身を興したやり方を想起させる。

また、人民を愛し彼らの生活を楽にするような政策を取り、賞罰を公正にすること。そして将が兵士達と同じ生活をすることで、彼らの士気が向上するとの部分は、全くその通りだと思った。部下と苦楽を共にすることは間違いなく人心を掴む。本田宗一郎が全国の営業所を直接回った時のエピソードを思い出した。現代の日本はこういうリーダーが少なくなってきている気がする。

また、有能な兵士や将軍、賢者を得るためには高い報酬を惜しみなく分け与えることが必要だという。それが、少数でも一丸となって多数を打ち破るような士気の高い国を作るそうだ。

その他、三略では終始徳による政治を説いている。賢人を用い、部下を愛し、人民に慕われる政治をしなければならないと言う。人民から搾取し、奸臣を寵愛するような国は滅ぶ。当たり前のことだが、歴史を見ると多くの国や組織、企業がこの点について誤りを犯している。国も企業も、もっと三略に学ぶべきであろう。

個人的には、孫子に全く劣らない内容だと感じた