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あるまじろの読書日記

「なぜ、本を読むんだい?」「そこに本があるからさ!」興味のあるテーマは歴史とサイエンス。アラサー。関東在住。文章力が低く時折エラそうな書き方になりますが、どうかご容赦ください。( ̄ー ̄;

2035年 火星地球化計画

サイエンス 読書

             

惑星移住が未来に実現するとしたら、その最有力候補が火星だろう。距離的にも環境的にも、地球からの移住に可能性が残されている。

しかし、現状では人は住むことができない。火星を人が住める星にするには、火星を地球に似た星にテラフォーム(惑星改造)する必要がある。

火星にとっての課題はいくつかある。

①太陽光の照射量が不十分で、気温が低すぎること
②大気が薄く必要な量の酸素や窒素がないこと
③生命維持のための水が得られないこと
④火星の土に栄養がなく植物が育たないこと

以上の問題を解決するための様々なアイデアがある。火星に適応可能な植物やバクテリアを送り込んで長期間(数万年を要するそうだ)かけて環境を変えていくという長期的な案。超巨大ミラーを使って火星への太陽光照射量を増やし、極地の氷を溶かすという案。他には核爆弾(!)を用いて地中のCO2など埋もれた大気を放出させる案、土星の衛星である氷の星ハイペリオンを火星と衝突させ(!)、火星を水で満たすというトンデモ案まであるらしい。

植物や微生物を用いて、地球と同じように年月をかけて環境を変えていく漸進的な方法は、恐らく取られないのではないかと思う。今後数万年などという期間を恐らく人類は待てないだろうし、その間に科学も進歩しているだろう。最先端技術を用いて、速やかな火星のテラフォームを目指すのが現実的に今後起こりうる展開だと思う。

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今現在火星への有人着陸は実現していないし、オバマ大統領は2035年を目標にと発言していた。アポロ計画に比べると随分控えめな目標だと感じたが、それほど難しいミッションだと言えそうだ。

NASAの予算も縮小傾向にあるというし、今後は民間による宇宙開発が進んでいくのだろう。宇宙ビジネスには色々とアイデアがありそうだが、中核になるのはやはり輸送ビジネスだと思う

現状、有人で火星まで行くのに半年以上もかかるという。これほど時間がかかるようでは、移住どころではない。せいぜい片道1ヶ月以内で行けるようにならないと、火星に関して本格的な実地調査や研究もできない。移住計画はそれからだろう。

話題の核融合ロケットについては世界中で研究が進んでいるそうだが、民間でもアメリカのロッキード・マーチン社などが開発を進めているそうだ。核融合ロケットが実用化されたとしても、1台当たり巨額のコストがかかるのではやはり宇宙開発にはつながらない。やがてはそれを低コスト化していかなければならない。そうした動きはやはり国ではなく民間が中心になっていくだろう。今後も動向を見守っていきたい。

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余談だが、「生命は元々火星からやって来た」という学説を、かなり真面目に信じ始めている。

原始地球には生命の誕生に不可欠ないくつかの元素がなかったらしく、それらは隕石に乗って火星からもたらされた可能性があるという。実際に火星由来の隕石が地球にくることは稀にあるため、ありえない話ではないのだそうだ。

 宇宙は本当に面白い。