あるまじろの読書日記

「なぜ、本を読むんだい?」「そこに本があるからさ!」興味のあるテーマは歴史とサイエンス。アラサー。関東在住。文章力が低く時折エラそうな書き方になりますが、どうかご容赦ください。( ̄ー ̄;

アップル、グーグル、マイクロソフトはなぜ、イスラエル企業を欲しがるのか?

              

イスラエルほど謎に包まれた国も珍しい。

一般的な日本人はイスラエルに関する知識はほとんど持っていないだろう。多少知識のある人でも、中東戦争パレスチナ問題からイスラエルに対して負のイメージを持っている人が多いと思う。海外旅行でイスラエルに行きがる人もまずいないだろうし、イスラエル出身の人を日頃見る機会も少ない。とても縁遠い(ように見える)国だ。

僕も世界史の授業でユダヤ人について少し習ったくらいで、イスラエルの発展の歴史については習った記憶がない。大人になって、自分で勉強したことがほとんどだ。

まず、イスラエルという国は人口800万で、神奈川県より少ない。国土は四国より少し大きい程度。ユダヤ教徒だけの国と思われているが、イスラム教徒やキリスト教徒も住んでいる多民族国家だ。

イスラエルは農業大国である。中東は乾燥帯に属していて砂漠も多く、とても農業に向いている環境とは思えない。(実際、向いていないから都市が栄えなかった)

そんな悪条件下にも関わらず、イスラエル人は灌漑技術を整備し、農業のハイテク化を進めることで農業大国への転身に成功した。今では自給するだけでなく、唐辛子、ジャガイモ、グレープフルーツなどを他国に輸出するまでになっている。

農作物の輸出総額は日本と同程度。しかしイスラエルの農業従事者数はたった8万人程度というから驚きだ。日本は300万人程度であることを考えると、イスラエルの農業が効率的であることが分かると思う。

さらに、イスラエルベンチャー企業大国でもある。優秀な科学者が多い上に、ベンチャースピリットをもった若者が多いそうだ。だからタイトルのような大きな企業が拠点を持ちたがったり、イスラエルの企業を買収したりする。それくらい質が高いということだ。

イスラエルベンチャーが育つ理由は、彼らのマインドにあると思う。普通起業したいと思ったら、資金繰りやらシミュレーションやら、ある程度時間をかけて入念に準備して始めるのが普通だろう。しかし、イスラエル人はあれこれ考える前にすぐ始めてしまうのだそうだ。

もちろん失敗することもあるが、彼らはそう簡単に諦めない。古くからユダヤ教徒は迫害されて地位の低い仕事にしか就けず、商人や銀行家などとして逞しく生き抜いてきた。恐らく、そうした先祖達の教えが今に受け継がれているのではないだろうか。

また、イスラエルでは男女ともに兵役が義務付けられている。(ユダヤ教徒以外は兵役なし)イスラエルでは出身大学よりも、軍でどんな仕事をしていたかという「軍歴」の方が重視されるらしい。若い頃に厳しい環境で揉まれていることも、ベンチャースピリットにつながっていくのだろうか。

中には、アメリカに留学するために軍の最前線で入学願書を書き、銃声が鳴り響く中スカイプで面接を受ける人もいるらしい。僕らにはとても想像できない環境だ。日頃から緊張感をもって生きているからこそ、様々な分野で進歩や革新が生まれていくのかもしれない。

イスラエルから学ぶことは多いと思う。